球春到来。プロ野球セリーグの注目新人、阪神の佐藤輝明選手と並ぶ二枚看板・楽天の早川隆久投手(22)が、開幕第三戦に先発し、早くも初勝利を挙げました。今後の期待と将来性について探っていきたいと思います。
早川隆久投手の経歴・プロフィール
目次
名前:早川隆久(はやかわたかひさ)
生年月日:1998年7月6日生まれ
出身:千葉県横芝光町出身
身長:180センチ
体重:77キロ
利き手:左投げ左打ち
上堺小1年からソフトボールを始め、横芝中では軟式野球部に属した後、木更津総合高校入学後は春、夏3度甲子園に出場し、3年春と夏にベスト8に入っています。
その後、東京六大学の名門・早大に進み、4年生の秋にはなんと6勝0敗、防御率0・39という成績でベストナインを獲得し、主将としてリーグ優勝に貢献しました。
そして昨年のドラフトで4球団から指名され、抽選の結果、楽天に入団しました。
大学4年が大きな契機
早川投手が絶対的なアマチュアナンバーワン左腕として名前を轟(とどろ)かせたのは、何といっても早大4年時の「超人的な」活躍です。
それまで約5年にもわたって東京六大学の優勝から遠ざかっていた名門・ワセダを優勝に導いただけでなく、その成績はまさに凄まじいものでした。
早大野球部の小宮山悟監督は、プロ野球ロッテから米国大リークまで経験した一流投手であり、早川投手を超一流に押し上げた名白楽ですが、自身も早大時代投手兼主将としてチームを牽引したものの、在学中には一度も優勝できなかったという屈辱を味わっています。
早川投手も、昨年の秋季リーグ戦で優勝できなければ、小宮山監督と同じ経験をするところでもありました。
実力に加えて人間性も高評価
その小宮山監督は、先日東京都内で行われた大学スポーツ協会主催のイベントに参加し、楽天にドラフト1位で入団した早川隆久投手のキャプテンシーを絶賛しました。
競技力と同時に、その人間性を高く評価し「チームの先頭を切ってくれた満点の主将だった。プロでも2桁勝って新人王を取れると思う」と、早川投手の活躍に太鼓判を押しました。
プロ入り後も、多くのプロ野球OBや関係者が早川投手の力量を絶賛しています。
そのごく一部をご紹介します。
元プロ野球ヤクルトなどで活躍した広沢克己さん:「あんな凄いピッチャー、20年くらい見ていない」
同・大洋活躍した高木豊さん:「同じ早大の和田投手に似ている。開幕戦を観たが、物怖じしないしクレバーな投手だ」
楽天石井GM兼監督:「ルーキーという感じの呼び方ではないピッチング、マウンドさばき、しぐさがプロでしっかりと何年かやってるような感じ。落ち着き払って素晴らしいピッチングでした」
木更津総合・五島卓道監督:(教え子の早川のプロ初勝利に)「本当に立派な投手になった。もう高校1年の時に外野手をやっていた早川とは全然違います。(中略)この勝利を契機に貪欲に頑張って、プロでお金を稼げるような選手になってほしい」。
デビュー戦の様子と今後の期待
早川投手のプロ野球デビュー戦は3月28日、対日本ハム戦でプロ初登板・初先発し、6回4安打8奪三振無失点と好投、今季の新人最速でプロ初勝利を挙げました。
開幕カードでの新人初登板初勝利は球団史上初です。
初回から直球、カットボール、スライダー、チェンジアップ、カーブとツーシーム以外の持ち球を全て投じ、4回無死満塁の大ピンチも、打者3人に対し、投じた球種を全て駆使し切り抜けました。
全104球中、1桁台の球数の球種はなく、抜群の制球力をベースに偏りなく白球を操作しました。
また、修正力も光りました。前回登板の巨人とのオープン戦では5回途中5失点と打ち込まれましたが、早速その経験を糧に修正し、見事に結果を出してみせました。
本人は、この勝利について「この1勝がやっと新しいキャリアの始まりです。今後長いキャリアの中でしっかり積み重ねていければ」と語っています。
まとめ
プロ野球セリーグ・阪神の佐藤外野手と双璧の注目株である楽天の早川投手が、プロ初登板で早くも素晴らしい結果を出しました。
多くの専門家が、今年怪我なく無事にペナントレースを完走すれば10勝は堅いとみています。
是非とも、期待に違わぬ大活躍を期待したいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。