サッカー日本代表はカタールW杯に出場することができるのでしょうか?
9月2日に行われたオマーン戦では、60%以上のポゼッションを誇りながらも終盤の失点によって「0‐1」で日本代表は負けてしまいました。
10戦あるうちの1試合に負けただけではありますが、内容自体もあまり良くなく、今後の課題が多い印象を残した試合となりました。
9月8日には早くも最終予選の第二戦(対中国戦)が行われます。
果たしてこの一戦に勝利し勢いをつけ、無事最終予選を突破しカタールW杯に出場することはできるのでしょうか?
この記事では、そんな「サッカー日本代表がカタールW杯に出場するためにできること」について解説していきたいと思います。

現在の日本代表は課題が山積み
目次
オリンピックの激闘が記憶に新しいかと思いますが、サッカー選手にとって重要なのは間違いなくW杯に出場することです。
オーバーエイジ枠で参加した吉田麻也選手や酒井宏樹選手、遠藤航選手はもちろん、久保建英選手や堂安律選手、谷晃生選手、冨安健洋選手といったメンバーが今回の日本代表に選出されています。
海外組を含めた日本代表とオリンピックを戦ったメンバーが融合することで、間違いなく最強の日本代表となるはずでした。
しかし、結果前述した通り「0-1」での敗戦で、内容もポゼッション率が高い程度でその他の内容はひどいものでした。
考えられる問題点としては、以下のようなことが挙げられます。
出場メンバーの疑問
今回、選ばれた日本代表の中には、前述した通りオリンピックに出場した選手が多く含まれています。
中2日、3日で真剣勝負の試合を6連戦したその疲れは、明らかに残っているのはサッカーファンならば簡単に理解できるものです。
久保選手や堂安選手はまだ若手であるため回復も早いですが、吉田選手や酒井選手、遠藤選手はベテランなので完全に疲労を取り切れていないのは明らかでした。
にもかかわらずオマーン戦でスタメンで出場させたのです。
3人とも日本代表の柱であることは間違いありませんが、あまりにも疲労が溜まりすぎているのは明白で、現に今回のオマーン戦では3人とも精彩を欠いているようにも見えました。
(酒井宏樹選手は試合後疲労の蓄積を理由にチームを離脱することが決まりました)
いかに実力者であっても、コンディション不良の状態ではチームを勝たせる働きをすることは難しいので、フレッシュでコンディションの良い選手を選ぶべきだと言えるでしょう。
戦術面での引き出しのなさ
森保監督が今までの戦いでこだわっているのが、「大迫選手をワントップに起用したポストプレー」を軸にするということです。
しかし、オマーンがそうしてきたように、大迫選手への激しいチェックを行われてしまうと途端に攻撃の形が作れなくなってしまいます。
本来であればサイドを起点にして素早く逆サイドに振るなどして相手の守備陣形を崩していくのですが、パススピードや人の連動のスピードがイマイチ遅く、なかなか相手のディフェンスを崩せなかったのです。
また、攻撃の選手で大迫選手の横のスペースから裏を取る動きも少なかったように思えます。
森保監督は試合中にしきりにメモを取っていましたが、残念ながらそのメモが役に立っているようには思えません。
古橋選手を大迫選手の代わりにワントップに置くという方法も考られますし、大迫選手と古橋選手の2トップにして、大迫選手がポストプレーをしながらも古橋選手がその裏を狙うといったフォーメーションや戦術に変えていくのも良いかもしれません。
モチベーションが上がりきっていない
以前の最終予選であれば、日本代表のモチベーションはどの試合も極めて高い状態となっていましたが、残念ながら今回の最終予選はどこかチーム全体のモチベーションが低いように感じます。
選手個々のモチベーションは高いのでしょうが、どうしてもチームとしてのモチベーションは低く感じてしまうのです。
おそらく大きな要因は「森保監督の雰囲気作り」だと言えるでしょう。
練習中も試合中も、どこか飄々としていて、必死さが選手やファンに伝わらないのです。
W杯やW杯の最終予選のような真剣勝負の場では、選手の実力やコンディション、フォーメーションや戦術などと同じくらい(もしかしたらそれ以上)にモチベーションというものが重要となります。
残念ながら森保監督にはその部分が欠けているのです。
例えばプレミアリーグのリバプールの監督であるクロップ監督は、一流のモチベーターとしても有名です。
選手を思いっきりハグしたり、時には鬼のごとく怒鳴りつけるなど、感情を前面に出してチームのモチベーションを一気に高められる能力を持っています。
もしも二戦目の中国戦でも負けるようなことがあれば、そういったモチベーターの能力が高い監督に交代するというのも選択肢に入ってくるはずです。
まとめ
今回は、「サッカー日本代表がカタールW杯に出場するためにできること」について解説してきました。
- メンバーを固定するのではなく、コンディションの良い選手を積極的に起用する
- 大迫選手のポストプレー以外の戦術を考え徹底させる
- モチベーションを上げるような雰囲気作りが必要(二戦目の結果次第では監督交代もあり)
このような改善点に対してしっかりと取り組んでいけば、地力のある日本代表であれば間違いなく最終予選を勝ち切ることができるはずです。

次戦は冨安選手も出場が可能となるので、きっとオマーン戦よりも良い戦いができることでしょう。
日本代表の勝利を期待しましょう。
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